マツヤマワスレガイ(読み)まつやまわすれがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツヤマワスレガイ」の意味・わかりやすい解説

マツヤマワスレガイ
まつやまわすれがい / 松山忘貝
[学] Callista chinensis

軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科の二枚貝。房総半島から台湾、中国沿岸に分布し、浅海の細砂底にすむ。殻長70ミリメートル、殻高50ミリメートル、殻幅25ミリメートルに達し、ハマグリ形であるが、ハマグリより前後にやや長く膨らみが弱い。殻表は滑らかで光沢があり、灰白色から淡黄褐色の地に紫褐色の放射帯がある。内面は紫白色。鉸板(こうばん)は主歯と前側歯からなる。肉は食用とされる。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android