マディヤプラデーシュ州(読み)マディヤプラデーシュ(英語表記)Madhya Pradesh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マディヤプラデーシュ州」の意味・わかりやすい解説

マディヤプラデーシュ〔州〕
マディヤプラデーシュ
Madhya Pradesh

インド中央部にある州。州都ボパール。東西に並行して走るサトプラ,ビンディア両山脈と,北方ガンジス川平原へかけてゆるやかに傾斜する広大な丘陵性台地を占める。ガンジス川平原とデカン高原との境界をなすナルマダ川河谷を含み,西部はインドールを中心に早くから交通路が発達し,商業,軍事上の要地となった。 18世紀にマラータの諸侯家の地となったが,1818年までにほとんどイギリス支配下の藩王国となり,独立後の 1956年にマディヤバーラト州ほか1州が合併,ヒンディー語使用地域として州域が確定した。 2000年東部地域が新たにチャティスガル州として分離した。気候は比較的乾燥しており,コムギ雑穀トウモロコシ綿花などの栽培が盛ん。ボパールに大型機械,カトニー,マンダソルセメントの大工場がある。広大な森林をもち,良質のチーク材を産するほか全般に木工が盛ん。南西のネパナガルをはじめ,各地で製紙業も盛ん。面積 29万 7085km2。人口 6038万 5118 (2001) 。

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