ボパール(その他表記)Bhopāl

デジタル大辞泉 「ボパール」の意味・読み・例文・類語

ボパール(Bhopal)

インド中央部、マディヤプラデシュ州の都市。同州の州都。大小二つの湖を挟んで旧市街、新市街が広がる。18世紀からインド独立までボパール藩王国の都が置かれた。同国最大のイスラム寺院タージウルマスジッドがある。商工業が盛ん。1984年、米国ユニオンカーバイド社の化学工場が毒ガス流出する事故が起こった。ボーパール

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボパール」の意味・わかりやすい解説

ボパール
Bhopāl

インド中部,マディヤプラデーシュ州の州都。同州中西部,ビンディア山脈北麓,標高 625mに位置。 1723年からボパール藩王国の首都で,東方のジャバルプル西方ウジャインとともに,ビンディア山脈地方の一中心をなした。独立後,ボパール州の州都となったが,1956年の州再編成により,現在の地位が決定された。商業中心地で,伝統的な綿工業,各種手工業が盛ん。郊外には国営の大電機工場が建設され,電気機関車モータ,変圧器機,開閉器などを生産し,近代的工業都市として発展している。 84年に化学プラントから有毒ガスのイソシアン酸メチルが市内へ流出し,2500人以上の死者を出した。王宮や国内最大のモスクが残るほか,北東 40kmのサーンチーにある仏教遺跡への観光基地。人口 106万 3662 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボパール」の意味・わかりやすい解説

ボパール
ぼぱーる
Bhopal

インド中部、マディヤ・プラデシュ州の州都。人口143万3875(2001)。18世紀以来ボパール藩王国の都として発達した。市内には大きな二つの湖を中心に、それを見下ろす宮殿、数々の庭園、インド最大のイスラム教寺院タージ・ウル・マスジッドなどがある。商工業が盛んで、発電機など重電機器の製造で知られる。

 なお、1984年同市のユニオン・カーバイド社が毒ガスを流出、死者2600人、負傷者20万人を出した。

[中山晴美]

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