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マリ文書 マリもんじょMari letters

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マリ文書
マリもんじょ
Mari letters

シリア,ユーフラテス川中流のマリ遺跡から発見された2万枚をこえる粘土板文書。これらは楔形文字で書かれ,その大部分はヤスマハ=アダド王の時代とジムリ=リム王の時代 (前 18世紀) に属しており,外交文書,儀式文,歴史記録,商業文書,行政文書などが含まれている。マリ文書は前2千年紀のメソポタミアの歴史事項の年代決定に重要な役割を果した。

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大辞林 第三版の解説

マリもんじょ【マリ文書】

シリア、ユーフラテス川中流のマリ遺跡から出土したシュメール時代の粘土板の文書。外交・経済・行政文書、書簡など約二万枚で、前一九~前一八世紀における国際情勢を知ることができる。

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世界大百科事典内のマリ文書の言及

【シリア】より

…第2に,メソポタミアに入ったアモリ人が建設したバビロニア帝国(バビロン第1王朝)は,やがてハンムラピ王の下にシリアを征服した。当時のシリアや,そのメソポタミアとの関係については,マリ出土の文書(〈マリ文書〉)で知ることができる。前18世紀末からは,北メソポタミア,シリア,アナトリアに言語系統不明の特異な民族フルリ人が勢力を拡大し,すでに各地に移住していたインド・ヨーロッパ語系諸族とともに,ユーフラテス川中流域にミタンニ王国を建設した。…

【マリ】より

…大部分はマリ国王にあてて臣下や西アジア諸国の君主から送られた報告と書簡であり,アッカド語を用いて楔形文字で記されている。前19~前18世紀におけるメソポタミアとシリアの政治・外交を明らかにする重要な史料で,一般に〈マリ文書〉と呼ばれている。また優れた彫刻を含む多数の遺物のなかで,ウル第1王朝の王メスアネパダがマリのガル神にささげたラピスラズリ獅子鷲像をはじめとする〈ウル遺宝〉はとくに重要である。…

※「マリ文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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