マーシャル=ラーナーの条件(読み)マーシャル=ラーナーのじょうけん(英語表記)Marshall-Lerner condition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

マーシャル=ラーナーの条件
マーシャル=ラーナーのじょうけん
Marshall-Lerner condition

二国間の貿易均衡安定であるための条件。均衡が輸入財と輸出財の相対価格価格メカニズム達成可能な場合を安定といい,均衡が安定であるためには,自国外国の輸入需要の価格弾力性の和が1よりも大きくなくてはならない。この安定条件は A.マーシャルと A.P.ラーナーによって導かれたので,マーシャル=ラーナーの条件と呼ばれている。

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世界大百科事典(旧版)内のマーシャル=ラーナーの条件の言及

【為替理論】より

…ただし,均衡が安定的であるためには,外国為替の価格が上昇するときに,その超過需要が減少すればよいから,自国の輸入需要の弾力性と外国の輸入需要の弾力性の和が1以上であればよい。この条件をマーシャル=ラーナーの条件という。 以上のように分析を貿易収支に集中したことや,これが国際収支の最大の項目であったことなどから,フロー・アプローチのもとで,為替相場が自由に変動すれば貿易収支を均衡させることができるという通俗的見解が広まった。…

※「マーシャル=ラーナーの条件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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