ミニマックス理論(読み)ミニマックスりろん(その他表記)minimax theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミニマックス理論」の意味・わかりやすい解説

ミニマックス理論
ミニマックスりろん
minimax theory

あるゲームでプレーヤー意思を決定する場合,どのような行動原理に基づいて行うかに関してその戦略過程を解明した理論。 J.ノイマンによって展開され,ゲームの理論の柱となっている。この理論は,競争原理がどのようにして成立するかを対立する2人のプレーヤー (A,B) の戦略決定の数学モデルで証明してある。一方のプレーヤーAが最大の利得をあげるための戦略をマクシミニ戦略というが,Bがこれに対抗してAの戦略行動のなかで最も利得が最小になるような戦略を展開することをミニマックス戦略と呼んでいる。このような選択原理をミニマックス理論という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android