ミンサー(読み)みんさー

改訂新版 世界大百科事典 「ミンサー」の意味・わかりやすい解説

ミンサー (みんさー)

沖縄県八重山諸島産の木綿の小幅帯。察度王(1321-95)時代から織られてきた。真田織風の紺絣の細帯で,ミンは中国の言葉で綿,サーは狭を意味し綿狭帯つまり綿細帯のこと。アフガニスタン地方の小さな腰ひもがチベット,中国を経て伝来したものと考えられている。竹富島の柄は五つと四つの市松柄が交互に組み合わされ,両側竪縞が配されている。この竪縞はムカデの足をあらわし,足しげく通うという意味をもち,通い婚時代の婚約成立の贈物とされた。現在は細帯以外に名古屋帯や袋物,テーブルセンターなど用途開発が進んでいる。那覇ミンサー,読谷(よみたん)山ミンサーはともに浮紋のある細帯で絣入りもある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む