メチシリン(その他表記)Methicillin

デジタル大辞泉 「メチシリン」の意味・読み・例文・類語

メチシリン(Methicillin)

ペニシリン抗生物質の一。ペニシリンの薬剤耐性菌に対して有効な抗生物質として1960年に半合成されたが、メチシリン耐性黄色ぶどう球菌MRSA)のような耐性菌出現。現在日本ではほとんど用いられていない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のメチシリンの言及

【ペニシリン】より

…この目的のために多数の半合成ペニシリンが得られたが,代表的なものに,アンピシリン(酸に安定で経口投与可能な広範囲ペニシリン。ペニシリナーゼでこわされる),ジクロキサシリン(ペニシリナーゼ抵抗性,経口投与可能,グラム陰性杆菌に無効),カルベニシリン(とくに緑膿菌に有効),スルペニシリン(カルベニシリンに似る),メチシリン(ペニシリナーゼ抵抗性)などがある。
[セファロスポリンC]
 1955年にイギリスのアブラハムE.P.AbrahamとニュートンG.G.F.Newtonによって別のカビ(Cephalosporium acremonium)から得られた抗生物質で,ペニシリンと基本骨格がきわめてよく似ており,ペニシリン群とセファロスポリンC群を総称してβ‐ラクタム抗生物質と呼ぶ。…

※「メチシリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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