methicillin resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)の略称.ペニシリン系抗生物質メチシリンに耐性をもつ黄色ぶどう球菌をいい,種々のβ-ラクタム薬に耐性を示すため,院内感染起因菌となっている.一般に黄色ぶどう球菌は,化膿性炎症を引き起こす菌で,従来は有効な抗生物質が多く存在していたが,黄色ぶどう球菌に対するセフェム系抗生物質の使用の増加により,しだいに多剤耐性の黄色ぶどう球菌が出現してきた.MRSAは,とくに易感染性患者(がん,免疫低下,術後患者など)に重篤な感染症を引き起こすことが報告されており,治療にはバンコマイシンが投与される.一方で,バンコマイシンへの耐性菌(VRE)が出現して問題となっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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