メリナ王国(読み)めりなおうこく

山川 世界史小辞典 改訂新版 「メリナ王国」の解説

メリナ王国(メリナおうこく)
Merina

アフリカのインド洋上の島マダガスカルに,16世紀末建国されたアンドリアナ王国を18世紀末に発展的に継承して成立アンタナナリブを首都として中央集権的体制を確立した。1822年イギリスの承認背景全島支配権宣言。69年宣教会からの脱却を図り,新教国教化を実現した。83~85年の第1次フランス‐メリナ戦争をへて,90年英仏協定でフランスのマダガスカル保護領化が承認され,94~95年の第2次フランス‐メリナ戦争後王国は解体された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のメリナ王国の言及

【マダガスカル】より

…【赤阪 賢】
[歴史]
 原住民は上述のように東南アジア系で,初めアフリカ大陸東海岸に移住し,10世紀ごろマダガスカル島に移住したといわれている。17世紀初め中央高地に中央集権的なアンドリアナ王国(のちのメリナ王国)が建国された。19世紀初めからイギリスとフランスの布教活動が開始され,1869年に女王ラナバロナ2世がキリスト教に改宗して新教が国教となり,キリスト教は全土に広がった。…

※「メリナ王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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