ヤコブ原福音書(読み)ヤコブげんふくいんしょ(英語表記)Protoevangelium Jacobi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤコブ原福音書
ヤコブげんふくいんしょ
Protoevangelium Jacobi

イエスの幼年時代の物語を述べる外典福音書の一つ。原文はギリシア語で,この書に最初に言及しているオリゲネスでは「ヤコブの書」と称され,「マリアの誕生・ヤコブの啓示」「ヤコブの物語・神の母聖マリアの誕生」「われらの主と聖母マリアの誕生」などとも呼ばれる。種々の資料からの集成で,3世紀初期には成立していたと思われる。作者はユダヤ人キリスト教徒と推定される。中世美術に影響を与えた。 1552年バーゼルで G.ポステルのラテン語訳が出版された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

刑事免責

刑事訴訟において,自己が刑事訴追を受けるおそれがあるとして証人が証言を拒否した場合に,証言義務を負わせることと引換えにその罪についての訴追の免除の特権 (免責特権) を裁判所が与えること。アメリカ合衆...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android