ラインラント・プファルツ(読み)らいんらんとぷふぁるつ(その他表記)Rheinland-Pfalz

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラインラント・プファルツ
らいんらんとぷふぁるつ
Rheinland-Pfalz

ドイツ南西部を占める連邦州。面積1万9847平方キロメートル、人口403万4600(2000)。州都マインツ。1947年制定の州域は、かつてのバイエルン領、ヘッセン領、プロイセン領の各一部を統合したもので、地理的には北部のラインラント地方と南部のプファルツ地方に二分できる。北部は、ライン川やモーゼル川で分断されたアイフェル山地、ウェスターワルト山地、フンスリュック山地からなり、コブレンツトリールトリアー)などの都市がある。南部は、ナーエ川の流域に属すプファルツァー・ワルト山地とライン川の河谷平野からなり、ルートウィヒスハーフェンを中心とする工業地帯と豊かな農業地帯が展開する。主要河川の河谷は、古くからケルト人、ローマ人の居住があり、キリスト教も早く伝わった。ブドウ栽培が広く行われ、ワインは州の特産品で、モーゼル、ラインヘッセン、ミッテルラインなど銘柄産地が多い。

[朝野洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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