ルートウィヒスハーフェン(読み)るーとうぃひすはーふぇん(英語表記)Ludwigshafen am Rhein

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルートウィヒスハーフェン
るーとうぃひすはーふぇん
Ludwigshafen am Rhein

ドイツ南西部、ラインラント・プファルツ州の都市。人口16万2200(2000)。正式名称はルートウィヒスハーフェン・アム・ライン。ライン川左岸に位置し、河港をもつ。1606年に対岸の都市マンハイム(バーデン・ウュルテンベルク州)に構築されたフリードリヒスブルク要塞(ようさい)の橋頭堡(きょうとうほ)の一つであった。19世紀にバイエルン王国の貿易港として発展し、1859年市制施行。交通上有利な位置にあるため各種工業が立地するようになり、市街地の北隣には広大な敷地の化学工場(BASF社)も立地する。マンハイムのライン河港と一体となった工業地域を形成し、州内では州都マインツに次いで人口の多い都市となった。第二次世界大戦中、連合軍の爆撃で被害を受けた。

[朝野洋一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ルートウィヒスハーフェン
Ludwigshafen

正式名称はルートウィヒスハーフェンアムライン Ludwigshafen am Rhein。ドイツ西部,ラインラントファルツ州の都市。ライン中流部,マンハイムの対岸にある。 17世紀初頭にライン川の橋畔集落として成立。現地名は 1843年バイエルン王ルートウィヒ1世にちなんで改められた。 59年に都市権獲得。バスフ本社があり,アニリン染料人造肥料などの化学工業が盛ん。そのほか金属,機械,ガラス工業などが立地。河港は 97年に完成,マンハイムとともにライン中流の重要港。国際競技場,マリエンヒンメルファールト聖堂 (1774~77) がある。バスフ社の超高層ビル (101.6m) も有名。人口 16万3340(2010)。

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