法則の辞典
「ラウエ関数」の解説
ラウエ関数【Laue's function】
結晶を平行六面体と考え,それぞれの稜の長さを N1a,N2b,N3c(N1,N2,N3 は正の整数),X線の波長を λ,入射X線を S0,反射X線を S とし,h,k,l を0を含む任意の整数(ミラー指数*)としたとき,X線の回折強度は

に比例する.ただし x=(π/λ) {a(S-S0) },y=(π/λ) {b(S-S0) },z=(π/λ) {c(S-S0) },である.この関数がラウエ関数と呼ばれるものである.これから結晶が十分に大きい場合,すなわち N1,N2,N3 が大きくなると
a(S-S0)=hλ,b(S-S0)=kλ,
c(S-S0)=lλ
を満足するときのみ強いX線回折像が生じることがわかる.これが,ラウエの条件*にほかならない.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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ラウエかんすう
ラウエ関数
Laue function
強度I0のX線が3稜の長さがLa,Mb, Ncなる平行六面体の結晶に入射したとき回折されるX線の結晶から距離rの点における強度I(ξηζ)は,

ただし,

e, mはそれぞれ電子電荷および質量,cは光速度,θはブラッグ角。Gをラウエ関数あるいは干渉関数という。L, M, Nが無限大に近づくとGは各逆格子点に置かれたデルタ関数となる。
執筆者:丸茂 文幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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