旺文社世界史事典 三訂版 「ラダイト運動」の解説
ラダイト運動
ラダイトうんどう
Luddite movement
1811年3月,イングランド中部と北部で靴下編み工をはじめとする繊維工業機械の破壊運動が起こった。彼らは夜間,覆面して工場に押し入り,伝説的なラッド将軍(ネッド=ラッド,Ned Ludd)を指導者とすると称した。1812年政府は弾圧法案を作り,絞首刑・流刑を含む大量処罰を行ったので,運動は消滅した。機械を使用する資本主義工業によって失業に直面した手工業者・マニュファクチュア労働者の資本主義に対する反撃の試みであった。
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