ラトヴィア大学(読み)ラトヴィアだいがく

大学事典 「ラトヴィア大学」の解説

ラトヴィア大学[ラトヴィア]
ラトヴィアだいがく

ラトヴィアの首都リガにある総合大学。前身は1862年に設立されたリガ理工科学校(ラトヴィア)(ポリテクニク(ラトヴィア))。当初はドイツ語で講義が行われていたが,その後ロシア帝国の支配下に入り,講義語はロシア語となる。設立当時,国籍などによる入学制限がなかったため,周辺諸国からさまざまな民族出身の学生が集まり,学生組合を組織し自治意識も高かった。第1次世界大戦後のラトヴィア独立とあわせて1919年に大学に昇格し,講義もラトヴィア語で行われるようになった。1923年正式にラトヴィア大学となる。しかし,第2次世界大戦中にソ連に併合され,自治権を奪われてラトヴィア州大学(ラトヴィア)と改称,さらに1958年にはソヴィエト・ラトヴィア政府初代首相の名前からペトリス・スツカ大学(ラトヴィア)と改名された。1990年の独立回復で再びラトヴィア大学となり自治権を回復,EU統合とボローニャ・プロセスに積極的に関与している。2017年現在13学部,学生数は約2万3000人。
著者: 加藤一夫

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android