ラルヴィク岩(読み)ラルヴィクがん(英語表記)larvikite, laurvikite

岩石学辞典 「ラルヴィク岩」の解説

ラルヴィク岩

菱面体形のNa-正長石あるいはNa-微斜カリ長石,およびオリゴクレースと,10%程度のチタンオージャイト,バーケヴィ閃石,レピドメレーンなどを含むアルカリ閃長岩.副成分にネフェリンやソーダライトが含まれる[Brögger : 1890, Barth : 1944].斜長石アルカリ長石より多くモンゾニ岩に属するものもあり,オフテダールはオージャイト─モンゾニ岩としている[Oftedahl : 1948].ノルウェーのラルヴィク岩は粗粒~中粒,青灰色~緑色で,多量のアルカリ長石が美しい青い閃光(schiller effect)を示しており,装飾用建築石材などに広く用いられている.ノルウェー,オスロ地方のラルヴィク(Larvik)の地名による.laurvikiteはラルヴィク岩の古い書き方である[Brögger : 1890].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android