モンゾニ岩(読み)モンゾニがん(英語表記)monzonite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンゾニ岩」の意味・わかりやすい解説

モンゾニ岩
モンゾニがん
monzonite

ほぼ等量のカリ長石 (主として正長石) と斜長石 (曹灰長石) を含み,黒雲母,輝石,角閃石などを伴う粗粒の完晶質深成岩。ときに石英を含むこともある。自形の斜長石結晶の間をカリ長石が充填したいわゆるモンゾナイト状組織が特徴的で,有色鉱物として,バーケビ角閃石,チタン輝石,エジリン輝石などを含むことがある。閃長岩と閃緑岩の中間的性質を示し,閃長閃緑岩とも呼ばれる。石英の含量が増加すると,石英モンゾニ岩あるいはアダメロ岩と呼ばれる。名称の由来は,チロル地方のモンゾニ山を構成する岩体がこの種の岩石であることによる。

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