日本大百科全書(ニッポニカ) 「リック天文台」の意味・わかりやすい解説
リック天文台
りっくてんもんだい
Lick Observatory
アメリカ、カリフォルニア州のハミルトン山にある天文台。1882年設立。この天文台は大富豪リックJames Lick(1796―1876)の寄付により設立、運営されており、1888年には口径90センチメートル屈折望遠鏡(1897年にヤーキス天文台が完成するまでは世界最大であった)が完成、その後1959年には、パロマ天文台の5メートル鏡をつくる際にテスト用につくられた鏡で口径305センチメートル反射望遠鏡を備えた。
現在、カリフォルニア大学附属天文台となっており、本部はサンタ・クルスにあり、カリフォルニア州内の大学の研究者が共同で使用している。
[磯部琇三 2015年5月19日]