→待合
…したがってその成否は,当日の客組にあるから亭主(主催者)は人選に腐心し,あらかじめ親密な,あるいはその可能性を期待しうる既知の人々を案内し,事前に参加者全員に構成員に対する了解をとらねばならない。当日,連客は主催者の家の寄付(よりつき)(待合せのための部屋。この床には,その日の主題を象徴する略体の絵画をかける)に集合し,案内を待って露地の腰掛に出る。…
…露地における施設の一。腰掛,袴付(着)(はかまつき),寄付(よりつき)ともいう。《茶湯秘抄》によると〈路地に五畳敷のキヌヌキ有之ナリ〉とみえ,奈良の茶匠,松屋久行は待合のような部屋を設けていた。…
※「寄付」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」