レフティを待ちつつ(読み)れふてぃをまちつつ(その他表記)Waiting for Lefty

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レフティを待ちつつ」の意味・わかりやすい解説

レフティを待ちつつ
れふてぃをまちつつ
Waiting for Lefty

アメリカの劇作家クリフォード・オデッツの代表作。七場。社会問題を課題とした懸賞当選作としてグループ・シアターの手で1935年に上演され、有望劇作家の初登場となった。ストライキ票決のため集まったタクシー運転手組合員に対し、舞台上で半円形に着席する組合役員を背に委員長が慎重論を述べ、ついで一組合員が登壇して反論したのち、生活苦にあえぐ彼自身の家庭の場面を手始めに、貧しくて結婚できない恋人たちや社会の裏面で不正に悩む人々の五つのエピソード暗転でくぎられつつ演じられる。そこへ到着の待たれているストライキ推進派の議長レフティ・コステッロ暗殺の知らせが届き、ストライキ打つべしと衆議一決する。

[森 康尚

『倉橋健訳『レフティを待ちつつ』(『現代世界戯曲選集6 アメリカ篇』所収・1954・白水社)』

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