岩石学辞典
「ロディンジャイト」の解説
ロディンジャイト
ロディンジャイトは中粒から細粒のCa-石榴(ざくろ)石,透輝石,ヴェスヴィアナイトなどのCa-成分を含む造岩鉱物の集合体からなる岩石で,蛇紋岩の中に小岩脈として産出し,周囲の蛇紋岩との境界は明瞭である.マーシャルは初生的な火成岩として記載したが[Marshall : 1911],その後,斑糲岩などが交代作用によって変化した岩石と考えられている[Grange : 1927, Suzuki : 1954].
北海道の神居古潭系の蛇紋岩中にもしばしば存在し,石狩金山の岩石では,グロスラライト : 70~75%,透輝石 : 12~23%,ヴェスヴィアナイト : 0.5~1%,緑泥石および方解石 : 0.5%が含まれている.この岩石は既存の閃緑岩質または斑糲岩質の優白岩が,周囲の岩石の蛇紋岩化作用の過程で,Ca-成分の多い溶液による交代作用を受けて形成されたものと考えられている[Suzuki : 1954, Suzuki & Suzuki : 1959].なお,神居古潭峡谷にも小岩体が存在していたが,道路工事によって消失してしまった.ニュージーランド,ダン山のロディン(Roding)川に由来する.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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ロディンジャイト
rodingite
単斜輝石とグロシュラーからなる優白質岩。ロジン岩とも。ぶどう石・ベスビアナイトなどを含むこともある。超苦鉄質岩(蛇紋岩)類によく伴われ,岩脈状・レンズ状に産することが多い。苦鉄質岩(斑れい岩など)が石灰交代作用を受けて生成されたとする説がある。ニュージーランドのRoding river付近の蛇紋岩中に発見。J.M.Bell(1911)命名。参考文献:J.M.Bell(1911) Bull.Geol. Surv. NZ, Vol.12
執筆者:飯泉 滋
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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