ローマン・ガラス(その他表記)Roman glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローマン・ガラス」の意味・わかりやすい解説

ローマン・ガラス
Roman glass

ローマ時代にローマ帝国領内で作られたガラス器の総称。前1世紀中頃にシリアで発明された吹きガラス技法によって,従来のコア・テクニックや型押し成形法 (→エジプト・ガラス ) が大きく変化し,大量生産が可能となって,器種も自由に成形されるようになった。この技術は1世紀初めにイタリアに伝わり,3~4世紀頃には今日使われている各種技法のほとんどが用いられていた。色ガラスも発達し模造宝石まで作られたが,無色透明のガラスを作ることは至難であったと思われる。ローマ帝政時代ガラス工業はめざましい発展をとげ,従来,高価な宝物であったガラス器は日常品となり,値段も暴落した。シリアやエジプト,イタリアなどで作られたガラス器は貿易商品として世界各地へ送り出され,東方では日本,中国,朝鮮半島古墳からも出土している。

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