ヱトモ(読み)えとも

日本歴史地名大系 「ヱトモ」の解説

ヱトモ
えとも

漢字表記地名「絵鞆」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名・場所名のほか岬や港の名称として記録される。当地一帯は近代に入り絵鞆えとも村に包含された。仮名表記は「ヱトモ」(「蝦夷商賈聞書」「蝦夷迺天布利」「蝦夷巡覧筆記」、木村「蝦夷日記」など)、「エトモ」(玉虫「入北記」、「北夷談」「東行漫筆」など)が多いが、古くは「ゑとも」(津軽一統志・狄蜂起集書)や「ゑんども」(元禄郷帳)、「えとも」(享保十二年所附)があり、「ヱントモ」(蝦夷志)もある。漢字表記は「江鞆」(蝦夷迺天布利)、「江友」(東蝦夷地場所大概書・西蝦夷地日記)がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android