ヴィリアル定理(その他表記)virial theorem

法則の辞典 「ヴィリアル定理」の解説

ヴィリアル定理【virial theorem】

N 個の粒子相互作用をしている系で,i 番目の粒子の座標を(xiyizi),受けている力を(XiYiZi)で表したとき,(-1/2)∑(xiXiyiYiziZi)の時間平均をヴィリアルと呼ぶ.これはクラウジウス(R. Clausius)の命名によるが,これが運動エネルギー(∑(1/2 m)(pix2piy2piz2))の時間平均に等しいという定理である.もともとは古典力学系についてクラウジウスが導いた定理であるが,量子力学系についても同様に成り立つ.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android