一之段村(読み)いちのだんむら

日本歴史地名大系 「一之段村」の解説

一之段村
いちのだんむら

[現在地名]丹後町一段いちだん

依遅いち山の南方山麓に位置する山村

中世末の丹後国御檀家帳に「吉長の内たん」とみえる「たん」は当村をさすか。近世初期には吉永よしなが村の内で、慶長検地郷村帳に「吉永村之内一段村」とある。延宝三年郷村帳でも「吉永村一之段」高七三・四二三石とされ、天和元年宮津領村高帳で初めて「一之段村」高九二・三二四石と出る。天保郷帳には「一段村」とある。宮津藩領であったが、寛文六年(一六六六)幕府領、同九年宮津藩領、延宝八年(一六八〇)幕府領、翌年宮津藩領、享保二年(一七一七)幕府領、宝暦一三年(一七六三)但馬出石藩領と変遷、天保六年(一八三五)幕府領に復した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android