「一杯のかけそば」(読み)イッパイノカケソバ

とっさの日本語便利帳 「「一杯のかけそば」」の解説

「一杯のかけそば」

交通事故父親を失った母子家庭そば屋との交流を描いた、栗良平による短編である。見過ごせば、たんなるアナクロな人情物語でしかなかったのが、ワイドショーや各週刊誌などがこぞってとりあげ、近来まれにみる美談として(おもに四〇代以上の層の)共感を獲得した。しかしその後、実話に基づいているというわりには、実際のモデルが存在しないことが問題になり、さらには作者自身の過去のスキャンダルが暴露されるに至り、別の意味でメディア現象化し、やがてブームは去った。

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デジタル大辞泉プラス 「「一杯のかけそば」」の解説

一杯のかけそば

栗良平による童話。栗自身による民話や童話の素話の会で語られていた作品のひとつだが、1988年、栗の物語を集めた「栗良平作品集2/一杯のかけそば・ケン坊とサンタクロース」に採録書籍として出版されてから全国的話題作となる。当初実話をもとにした作品とされていたが、のちに創作であることが判明し、批判を浴びた。1992年、西河克己監督により映画化。

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