一調一管(読み)いっちょういっかん

精選版 日本国語大辞典 「一調一管」の意味・読み・例文・類語

いっちょう‐いっかん イッテウイックヮン【一調一管】

〘名〙 能楽合奏一つ。謡曲中の特定一部一人で謡い、これに能笛と、小鼓(こつづみ)大鼓または太鼓のどれかと、二役で合奏すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一調一管の言及

【一調】より

…こうした選曲には,楽器の音色の美しさを味わうことを主とするものと,リズムの緩急の変化のおもしろさを味わうことを主とするものの2傾向がある。 一調の変種のものに〈一調一声〉〈一調一管〉〈無謡(むうたい)一調〉がある。一調一声は,ノリ拍子のアシライのおもしろさを主眼にしたもので,小鼓と大鼓にあり,《小督(こごう)》《浮舟》《玉葛》《三井寺》などの後半が演奏される。…

【能】より

…特殊な場合のほか行われない。(15)一調一管 笛,打楽器,謡各1人で,囃子事を中心に変奏する。なお,謡なしに囃子事だけを演奏する一調一管もある。…

※「一調一管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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