一郷分(読み)いちごうぶん

日本歴史地名大系 「一郷分」の解説

一郷分
いちごうぶん

[現在地名]山都町一川いちかわ

川吉かわよし新田村の北、はら川の流域に位置する。化政期頃までは西方に離れた洲谷沢すだにざわ村の端村であったが(「新編会津風土記」、文政八年「木曾組手鑑」宮城家文書など)、天保期(一八三〇―四四)以降一村の扱いとなった(天保八年「御国絵図書上入用高家数取調帳」同文書など)。なお北東、原川上流の小布瀬川こぶせがわは一郷分の小名・端郷扱いであった。寛文六年(一六六六)の「会津風土記」に洲谷沢村端村として一郷がみえる。享保一八年(一七三三)の木曾組手鑑(真部家文書)では高一七五石余(うち新田三八石余・新畑一八石余)、本田畑は免四ツ二分五厘で、田方七町四反余・畑方五町三反余、家数二一(竈数二一)・人数一一三、雑駄一一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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