会津風土記(読み)あいづふどき

日本歴史地名大系 「会津風土記」の解説

会津風土記
あいづふどき

上・下二巻 保科正之

成立 寛文六年

写本 国会図書館東北大学狩野文庫

解説 別名会津古風土記」あるいは「寛文風土記」と称された会津の地誌原本は上・下二巻であったが、写本は一冊本が多い。編集経過については「家世実紀」寛文六年八月六日の条に詳しい。

活字本 続々群書類従八・続山崎闇斎全集下・「会津風土記・風俗帳」一

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会津風土記」の意味・わかりやすい解説

会津風土記
あいづふどき

保科正之が山崎闇斎に命じて編集させた会津藩内4郡の地誌。1冊。寛文6 (1666) 年成立。『続々群書類従』に収める。7代藩主松平容衆 (かたひろ) のとき増訂したものを『新編会津風土記』という。

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世界大百科事典(旧版)内の会津風土記の言及

【新編会津風土記】より

…120巻。寛文年間に保科正之の命により撰ばれた《会津風土記》を改訂増補したもの。界域・山川・寺社・戸数等が記され,またその後失われた多くの古文書も収録されていて貴重である。…

【地誌】より

…編纂の主体からすれば幕府・藩の官撰と私撰とがあるが,幕藩制の確立期にはまず藩撰の領国地誌が成立した。1661年(寛文1)会津藩主保科正之は家老友松氏興を奉行として《会津風土記》(《新編会津風土記》)を編纂し,寛文年間(1661‐73)に完成した。水戸藩の《古今類聚常陸国誌》,磐城平(いわきたいら)藩の《磐城風土記》,貞享年間(1684‐88)には古市剛撰《前橋風土記》が成立,これらは漢文で部門別に編成,中国の《大明一統志》を模範とした儒学的色彩の濃い地誌である。…

※「会津風土記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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