一銭職(読み)イッセンショク

精選版 日本国語大辞典 「一銭職」の意味・読み・例文・類語

いっせん‐しょく【一銭職】

  1. 〘 名詞 〙いっせんぞり(一銭剃)
    1. [初出の実例]「東照宮奉御髪候に付、為御褒美、金銭一銭、御笄一対、榊原小平太康政殿を以て頂戴之仕り、以後髪ゆひ職分は、一銭職と可相唱旨、蒙台命」(出典:髪結職由緒之事(1727))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の一銭職の言及

【髪結】より

…このほか髪結は,鬢盥(びんだらい)と呼ばれる道具箱をさげ,得意先を訪れて仕事をする丁場(ちようば)回りという営業も行った。 髪結にはまた一銭職(いつせんしよく)という異称があった。これは享保年間(1716‐36)に髪結仲間が公儀に差し出した《壱銭職由緒之事》によると,三方原(みかたがはら)の戦のさい髪結職の北小路藤七郎なる者が徳川家康の危急を救って賞されたことに由来するとしている。…

※「一銭職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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