七下(読み)ななつさがり

精選版 日本国語大辞典 「七下」の意味・読み・例文・類語

ななつ‐さがり【七下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ななつすぎ(七過)
    1. [初出の実例]「其日、七つさがりに伊奈衆ことごとく陣をはらって」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品二四)
  3. 午後四時を過ぎた頃の状態。また特に、空腹になること。
    1. [初出の実例]「申々旦那、日はくもりて刻限は知らねども、我が腹は七つさがり」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)二)
  4. ななつじぶん(七時分)
    1. [初出の実例]「八橋の雲井の都腹へりて 七つさがりのから衣の哥」(出典:俳諧・山水十百韻(1679)下)
  5. (うずら)鳴声にいう。
    1. [初出の実例]「なく声ふとく七ツ下がりの名鳥なり」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)一二)
  6. 昼過ぎ。午後。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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