デジタル大辞泉 「空腹」の意味・読み・例文・類語 くう‐ふく【空腹】 腹が減ること。すきばら。「空腹を満たす」⇔満腹。[類語]空き腹・腹ぺこ・飢うえる・餓かつえる・腹が減る・ひもじい・ひだるい・食い足りない・口寂しい・口ざみしい・ぺこぺこ・空腹感・飢餓感・飢え・飢餓・干乾し・飢渇・飢饉・水飢饉・空き腹・空きっ腹・ハングリー・腹がすく・小腹がすく・もりもり・食欲・がぶっと・がぶり・ぱくっと・ぱくり・もぐもぐ・もごもご・がつがつ・ぱくぱく・ばくばく・むしゃむしゃ・がっつく・むさぼる・むさぼり食う・詰め込む・大食い・食い道楽・ぺろっと・ぱくつく・かき込む・平らげる・食い気・食い意地・舌なめずり・喉のどが鳴る そら‐ばら【空腹】 1 腹痛らしくみせかけること。「あら腹痛いたや、痛や痛やと―病めど」〈浄・丹波与作〉2 切腹のふりをすること。「―切って城を落ちしは忠信が謀はかりごと」〈浮・万金丹・四〉3 腹を立てたふりをすること。「それは合点の行かぬことを承るとて、―を立ちけるところに」〈咄・戯言養気集・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「空腹」の意味・読み・例文・類語 くう‐ふく【空腹】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 古くは「くうぶく」とも ) 腹がへること。また、すいている腹。すきばら。くふく。[初出の実例]「空腹一杯の粥、飢ゑて啜れば」(出典:海道記(1223頃)序)「Cùbucu(クウブク)」(出典:日葡辞書(1603‐04))「ふたりは空腹(クウフク)となりたるに」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)七)[その他の文献]〔白居易‐間楽詩〕 そら‐ばら【空腹】 〘 名詞 〙① いつわって腹痛らしく見せかけること。[初出の実例]「何のそらばらびくともさせじ」(出典:浄瑠璃・三世相(1686)四)② いつわって腹を切るまねをすること。[初出の実例]「忠信か空腹(ソラハラ)は君をたすけ、老莱が泣は孝を尽す至り也」(出典:俳諧・類船集(1676)以) から‐はら【空腹】 〘 名詞 〙① 腹の中がからであること。くうふく。すきばら。からっぱら。[初出の実例]「多と云は、一踏下にある風流だぞ。形つくろいして好む風流では無いぞ。在れども塗毒の則んば、から腹になることはなったぞ」(出典:三百則抄(1662)二)② 米の端境期(はざかいき)。九月頃をいう。〔現代大辞典(1922)〕 すきっ‐ぱら【空腹】 〘 名詞 〙 「すきはら(空腹)」の変化した語。[初出の実例]「空腹(スキッパラ)だから腹の中を酒が駈け歩行(あるい)て居やがる」(出典:落語・芝居好の泥棒(1898)〈六代目桂文治〉) すき‐はら【空腹】 〘 名詞 〙 ( 「すきばら」とも ) 食べ物が何も入っていない腹。腹のへっていること。くうふく。すきっぱら。[初出の実例]「これかまへて、すき腹にすかせ給ふな」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末)) く‐ふく【空腹】 〘 名詞 〙 =くうふく(空腹)[初出の実例]「空腹 クフク」(出典:色葉字類抄(1177‐81)) からっ‐ぱら【空腹】 〘 名詞 〙 「からはら(空腹)」の変化した語。[初出の実例]「からっぱらにて、がいにめがまひさうな」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「空腹」の読み・字形・画数・意味 【空腹】くうふく すきばら。〔本草綱目、穀四、酒〕物志に云ふ。~三人霧をして晨に行く。一人は酒を飮み、一人はし、一人は腹なり。腹なるは死し、のはみ、酒を飮みしはなり。字通「空」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by