七日子遺跡(読み)ななひこいせき

日本歴史地名大系 「七日子遺跡」の解説

七日子遺跡
ななひこいせき

[現在地名]山梨市七日市場、塩山市乙川戸

笛吹川右岸の河岸段丘上肩部近くの平坦面に立地する縄文時代中期と平安時代の集落跡。標高約三八〇メートル。昭和二四年(一九四九)二月から三月にかけて発掘調査が行われ、縄文時代の炉跡三基と平安時代の竈三基が確認された。同年五月再び発掘調査が行われ、新たに一軒を発見、計四軒の平安時代の竪穴住居跡が検出された。出土遺物は縄文時代中期の土器石器、平安時代のものでは甲斐型XI期・XII期(一〇世紀前半)辺りの坏・甕を中心に円筒形土器・羽釜・鉢・置竈などの土器、鑽(火打金)・鎌などの鉄製品、棒状で湾曲した銅製品などがみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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