万石通し(読み)マンゴクドオシ

デジタル大辞泉 「万石通し」の意味・読み・例文・類語

まんごく‐どおし〔‐どほし〕【万石通し/万石×簁】

千石通せんごくどおふるいの目を細かにした農具

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「万石通し」の意味・わかりやすい解説

万石通し【まんごくどおし】

万石とも。もみすり後の玄米もみ殻を選別する農具。上部にある漏斗(ろうと)からもみ殻の混じった玄米を傾斜させた数枚の金網の上に流下させると,玄米だけが網面から落下するので,これを数回繰り返して選別する。もみすり機に組み込まれ,さらに玄米の量に応じて網の傾斜角度が変わり,玄米の漏れを少なくする自動万石通しとなった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の万石通しの言及

【万石】より

…万石通し,千石通しなどいろいろの呼び名がある。もみすりしたあと,玄米とそれに混ざっているまだもみすりされていないもみとを選別する日本独特の農具で,元禄(1688‐1704)のころ発明された。…

※「万石通し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android