万石通し(読み)マンゴクドオシ

百科事典マイペディア 「万石通し」の意味・わかりやすい解説

万石通し【まんごくどおし】

万石とも。もみすり後の玄米もみ殻を選別する農具。上部にある漏斗(ろうと)からもみ殻の混じった玄米を傾斜させた数枚の金網の上に流下させると,玄米だけが網面から落下するので,これを数回繰り返して選別する。もみすり機に組み込まれ,さらに玄米の量に応じて網の傾斜角度が変わり,玄米の漏れを少なくする自動万石通しとなった。

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世界大百科事典(旧版)内の万石通しの言及

【万石】より

…万石通し,千石通しなどいろいろの呼び名がある。もみすりしたあと,玄米とそれに混ざっているまだもみすりされていないもみとを選別する日本独特の農具で,元禄(1688‐1704)のころ発明された。…

※「万石通し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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