ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ふるい」の意味・わかりやすい解説 ふるいscreen 篩。粉や粒状のものを選別する道具で,目的によって適当な目の大きさを用いる。絹糸,ナイロン,銅線,ステンレス線などを格子状に編んだ細かい目のものと,金属板に適当な穴をあけたあらい目のものがある。一般には網目からふるい分けられる粒がこぼれないように,曲げ輪や板で囲んである。昔は主として米通し,粉ふるい,籾通しなど,穀物の振分け調整用に農家で用いた。工業用のふるいは,太い針金で編んだものや金属板に穴をあけたもの,またふるいを円筒形に巻いたトロンメルや鉄棒を平行に並べたものがあり,ふるい目の大きさを直接その寸法で表わす。小さいものは1インチの長さの上にある目の数で示し,「…メッシュふるい」と呼ぶ。日本やアメリカでは 0.07mm目のものを 200メッシュふるいとし,これを基準に目の大きさを順次 √2 倍した一連のタイラー標準ふるいが用いられていた。種類としては,手ふるい,傾斜ふるい,回転ふるい,振動ふるいなどがある。土木建築現場や鉱山,また化学工場などで大量をふるい分け処理する場合はすべて電動式である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
栄養・生化学辞典 「ふるい」の解説 ふるい 物質をその大きさで分ける道具.肉眼でみることのできる大きさの物質を分けるふるいから,分子ふるいといって,分子の大きさで分けるふるいもある.後者はクロマトグラフィーのようにカラムに詰めて使用する. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by