三低(読み)さんてい

知恵蔵 「三低」の解説

三低

女性が結婚相手に望む理想の男性像で「低姿勢、低依存、低リスク」の略。消費社会研究家で評論家の三浦展(あつし)が、著書『非モテ!――男性受難の時代』の中で、もてる男はかつての三高から低姿勢、低依存、低リスクの三低に変わっているとしている。
「低姿勢」とは、妻や子どもに対して威圧的な態度を取ることなく、優しい言葉や態度で接することを指す。ただし、卑屈というものとも異なる。「低依存」は、家事や子育てを妻に頼ったり任せっぱなしにしたりせずに手伝うことを指す。「低リスク」はリストラに遭うリスクが少ないという意味で、資格やスキルを持ち、周囲の人との人間関係を円滑に保てるコミュニケーション能力があることを指す。
バブル期に結婚相手の理想像にあった「高学歴、高収入、高身長」を略した「三高」と比較して語られることが多い。また、結婚相手に望む新3Kに「価値観が合う、金銭感覚が合う、雇用が安定している」を挙げるケースもある。

(金廻寿美子  ライター / 2012年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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