精選版 日本国語大辞典 「三体白氏詩巻」の意味・読み・例文・類語 さんたいはくししかん‥ハクシシクヮン【三体白氏詩巻】 小野道風筆の白氏詩巻。一巻。紙本。縦三三・六センチメートル、全長二三九・六センチメートル。中国唐代の詩人白居易の詩六首(「白氏文集」巻五三)を、楷行草三体で二首ずつ書いたもの。国宝。小堀遠州から鴻池道億に伝わり、現在正木美術館所蔵。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の三体白氏詩巻の言及 【書】より …この時期が三蹟(小野道風,藤原佐理(すけまさ),藤原行成(ゆきなり))の時代で,道風によって代表される。その筆《三体白氏詩巻》に見える和様の楷書は,滑らかな線質で唐風の鋭利な感触を払拭した丸やかな書体である。これは平安後期の写経の楷書にも通じる書風で,仮名の隆盛とともに日本書道独自の流麗な筆の運びにつながっている。… ※「三体白氏詩巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by