三兵戦術(読み)さんぺいせんじゅつ(その他表記)linear tactics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三兵戦術」の意味・わかりやすい解説

三兵戦術
さんぺいせんじゅつ
linear tactics

スウェーデン王グスタフ2世が 17世紀初めに考案した槍兵,銃兵騎兵による革新的戦術。それまでは白兵戦闘で敵を撃破するために,15~20列の大縦隊の槍兵と銃兵から成る重厚な正方形に近い密集隊形で進んでいた。スペイン軍が得意としたので「スペインの方陣」と呼ばれた。グスタフ2世は,槍兵を中心に,その両側に銃兵,さらにその両翼に騎兵をおく薄い横隊隊形に変え,火器の威力を十分に活用して,各所で旧戦術をとる敵を破った。これは近代歩兵戦術の始りである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む