三天(読み)さんてん

精選版 日本国語大辞典 「三天」の意味・読み・例文・類語

さん‐てん【三天】

(「さんでん」とも)
[一] 国を守り、民に福を与える三神摩利支天大黒天弁財天総称。〔文明本節用集(室町中)〕
[二] バラモン教で、梵天・毘瑟怒(毘紐)天(びしぬてん)自在天の総称。

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デジタル大辞泉 「三天」の意味・読み・例文・類語

さん‐てん【三天】

《「さんでん」とも》仏語摩利支天まりしてん大黒天弁財天のこと。

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世界大百科事典(旧版)内の三天の言及

【摩利支天】より

…日蓮は〈法華経〉の信仰者を守る神として信仰し,室町時代の日親もこれを信仰した。江戸時代には,大黒天弁才天とともに三天と称され,蓄財と福徳の神として,特に商工業者の間に信仰された。江戸では上野徳大寺と雑司ヶ谷玄浄院が摩利支天をまつることで有名になり,町人たちがおおぜい参詣してにぎわった。…

※「三天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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