精選版 日本国語大辞典 「三神」の意味・読み・例文・類語 さん‐じん【三神】 [ 1 ] 各種の三柱(みはしら)の神。[ 一 ] 造化の神である天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神皇産霊神(かみむすひのかみ)の三体をいう。[初出の実例]「然れども乾坤(けんこん)初めて分れて、参神(さんじん)造化の首(おびと)と作(な)り」(出典:古事記(712)序)[ 二 ] 五穀守護の神である稚産霊神(わくむすびのかみ)・倉稲魂神(うかのみたまのかみ)・保食神(うけもちのかみ)をいう。[ 三 ] 和歌の神、すなわち住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂をいう。一説に柿本人麻呂・山部赤人・衣通姫(そとおりひめ)とも。[初出の実例]「三神も嬲(なぶ)ると読みし御すがた」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦九(1759)八月二五日)[ 2 ] 〘 名詞 〙 「さんしゅ(三種)の神器①」の略。[初出の実例]「無二左右一可レ被レ討二平氏一之処、三神御二坐彼手一、此条如何」(出典:玉葉和歌集‐寿永三年(1184)正月二二日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の三神の言及 【産神】より …【大藤 ゆき】[朝鮮] 朝鮮では〈サムシンsamsin〉あるいは〈サムシンハルモニsamsinhalmŏni〉と呼ばれる。〈三神〉と書くことも多いが,〈産神〉または胎を意味する〈サムsam〉かと思われる。白紙で神位をつくって壁にはってあることもあるが,神体は明らかではなく,漠然と産婦と嬰児を保護する神と考えられている。… ※「三神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by