三本杉岩(読み)さんぼんすぎいわ

日本歴史地名大系 「三本杉岩」の解説

三本杉岩
さんぼんすぎいわ

瀬棚町字本町ほんちようの北側の海岸海中に並立する三体の巨岩総称。名称は杉の大木に似た形状にちなむ。一八〇六年(文化三年)三月二八日にセタナイを船出した東は「セタナイに三本杉岩有。夷言バイカチ、此岩壱里余前より見る所、杉の卓立せるが如し。近く寄は一は六丈余、其余は少し短し」と記している(東海参譚)。三本杉岩のある地について松浦武四郎は板本「西蝦夷日誌」に「前に三本杉岩立弐丈五六尺ニ、此処より出稼多し。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三本杉岩の言及

【瀬棚[町]】より

…国道229号線の茂津多(もつた)トンネルの開通(1976)で,北隣の島牧村とは陸路結ばれ,奥尻島とのフェリー・ターミナルの完成もあって観光地として注目されている。港近くの海中から突出する高さ30m余の三本杉岩は町のシンボルとなっている。【奥平 忠志】。…

※「三本杉岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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