大木(読み)タイボク

デジタル大辞泉 「大木」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぼく【大木】

大きな木。大樹巨木
[類語]巨木大樹樹木木本木木きぎ花木果樹雑木苗木若木成木古木老い木老木老樹生木立ち木埋もれ木枯れ木朽ち木倒木流木名木霊木神木巨樹低木灌木高木喬木

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精選版 日本国語大辞典 「大木」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぼく【大木】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 大きな立木。巨樹。大樹。おおき。
    1. [初出の実例]「久米の仙人通力を起こして、大木(タイボク)を飛ばし」(出典:源平盛衰記(14C前)二四)
    2. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王・下〕
  2. [ 2 ] 謡曲。宮増作。長門国阿武の郡の観音寺の本堂の棟木(むなぎ)にするため阿武の北谷にある杉の大木を切ろうとすると、杉の精がおこって妨げようとする。しかし山神護法の加護によって無事に切り出し、寺に運ぶ。廃曲。

おお‐きおほ‥【大木・大樹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おおぎ」とも )
  2. 大きな木。たいぼく。たいじゅ。
    1. [初出の実例]「山に率て入りて、大樹(おほき)を切り伏せ」(出典:古事記(712)上)
  3. ( 大樹 ) 将軍の異称。
    1. [初出の実例]「将軍をば大樹、おほきと云」(出典:八雲御抄(1242頃)三)

おおきおほき【大木】

  1. 姓氏の一つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大木」の意味・わかりやすい解説

大木(町)
おおき

福岡県南部、三潴郡(みずまぐん)にある町。1955年(昭和30)大溝(おおみぞ)、木佐木(きさき)、大莞(おおい)の3村が合併して町制施行。筑後平野(ちくごへいや)中央部の低湿地帯で、クリーク網が県下でもっとも密である。西日本鉄道天神大牟田(おおむた)線、国道442号が通じる。耕地面積の20%近くをクリークが占める水田地帯で、機械化が進み、イネの生産性は高い。1995年(平成7)筑後川土地改良事業による圃場(ほじょう)整備が完了した。イグサ栽培が盛んであったが、近年では畳の需要減と輸入品の増加でイグサ栽培は減少、かわってイチゴやキノコなど施設型農業が大きく成長している。畳表や花むしろ加工に力が入れられている。福岡県い製品商工業組合が管理する「福岡県い業会館」の本館と旧宿直棟は国の登録有形文化財。旧村名の大莞はイグサに由来し、かつての湿地帯を物語る「牟田」という地名も多い。筑後の特産品として有名な久留米絣(くるめがすり)の工場がある。面積18.44平方キロメートル、人口1万3820(2020)。

[石黒正紀]


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改訂新版 世界大百科事典 「大木」の意味・わかりやすい解説

大木[町] (おおき)

福岡県南部,三潴(みづま)郡の町。人口1万4350(2010)。筑紫平野の中央部に位置し,大川柳川・筑後・久留米4市に挟まれている。町域全体をクリークが走り,その面積は耕地面積の27%に達し,筑紫平野の溝渠網景観の典型となっている。基幹産業は農業で,機械化が進み生産力の高い米作とイグサが主産物。近年,イチゴ,エノキタケの栽培も盛んになり,クリークを利用したヒシの栽培も行われている。特産品として花むしろ,久留米絣などがある。西鉄大牟田線が通じる。
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百科事典マイペディア 「大木」の意味・わかりやすい解説

大木[町]【おおき】

福岡県南部,筑紫平野中央部の低地を占める三潴(みづま)郡の町。発達した用排水路網と機械化により米を多産する。キノコ類の栽培も盛ん。イグサの栽培と加工,久留米絣(がすり)生産も盛ん。西鉄天神大牟田線が通じる。18.44km2。1万4350人(2010)。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「大木」の解説

大木

正式社名「株式会社大木」。英文社名「OHKI CO., LTD.」。卸売業。万治元年(1658)前身の「大木五蔵圓本舗」創業。大正元年(1912)「応用製薬株式会社」設立。昭和18年(1943)「大木製薬株式会社」に改称。同49年(1974)現在の社名に変更。本社は東京都文京区音羽。医薬品販売会社。一般医薬品3大卸のうちのひとつ。食品・雑貨・化粧品なども扱う。JASDAQ上場。証券コード8120。

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世界大百科事典(旧版)内の大木の言及

【西有田[町]】より

…町域北部に,中世,松浦党の有田氏の拠った唐船城跡がある。有田氏の屋敷があったという大木(おおぎ)は有田郷の中心で,江戸初期には代官所があった。有田皿山のやきものは大木宿を経て伊万里津に運ばれ,当地にも原明(はらあけ)古窯,迎の原(むかえのはる)古窯をはじめ有田焼の窯跡が残る。…

※「大木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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