三条院勅旨田(読み)さんじよういんちよくしでん

日本歴史地名大系 「三条院勅旨田」の解説

三条院勅旨田
さんじよういんちよくしでん

野洲南郡内にあった勅旨田。比定地は不明。野洲勅旨ともよばれたとみられる。当初皇室領として設置され、その後摂関家へ伝えられたらしい。「民経記」寛喜三年(一二三一)一〇月九日条に、伊勢勅使役を課された地として「野洲南三条院勅旨田別名下方」がみえている。嘉元三年(一三〇五)のものと推測される摂渡庄目録(九条家文書)および暦応五年(一三四二)の摂渡庄目録(同文書)には奈良興福寺東北院領として野洲勅旨がみえ、免田五〇町・年貢米二二五石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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