三自愛国運動(読み)さんじあいこくうんどう(その他表記)Sān zì ài guó yùn dòng

改訂新版 世界大百科事典 「三自愛国運動」の意味・わかりやすい解説

三自愛国運動 (さんじあいこくうんどう)
Sān zì ài guó yùn dòng

中国のキリスト教の自立化運動。三自運動とも簡称し,解放初期には三自革新運動ともいった。三自とは自治,自養自伝をさし,外国との関係を絶って自治し,経済的に自養して思想的にも自力伝道する意。中国近代のキリスト教は主として侵略の先兵役を果たしたことで非難されるが,つとに三自方針が唱えられ,1920年代には大衆的反キリスト教運動に対抗するためもあって,その動きはかなり活発化した。解放後の1950年,呉耀宗(ごようそう)らが反帝愛国の中国人自身の教会設立を呼びかけ,三自運動は面目を一新した。社会主義体制下での宗教信仰の道が模索されたのである。54年8月,70万信徒(現在は300万に発展)をもつプロテスタントは,呉耀宗を主席に中国基督教三自愛国運動委員会を結成,ついで信徒300万(現在も同じ)のカトリック中国天主教愛国会に組織された。文化大革命で全否定された宗教も現在また復活し,三自方針のもと,新旧両教とも如上の組織等によって宗教活動を再開している。
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