呉耀宗(読み)ごようそう(その他表記)Wú Yào zōng

改訂新版 世界大百科事典 「呉耀宗」の意味・わかりやすい解説

呉耀宗 (ごようそう)
Wú Yào zōng
生没年:1893-1979

中国現代のプロテスタント指導者。字は叔海,広東省順徳県の人。税関勤務のかたわら北京の基督教青年会(YMCA)で活躍,1924年にアメリカ留学。27年に帰国後も同会の全国協会総幹事等の要職についた。解放後,54年に中国基督教三自愛国運動委員会主席となって,社会主義体制下での宗教確立に努めた。文化大革命まで政協常務委員を連任,65年には第3期全国人民代表大会の常務委員にもなった。75年には第4期全人代常委となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呉耀宗」の意味・わかりやすい解説

呉耀宗
ごようそう
Wu Yao-zong

[生]光緒19(1893).広東,順徳
[没]?
中国のキリスト教指導者。字は叔海。北平税務学校卒業後,広州,営口の税関に勤務。 1924年アメリカに渡りコロンビア大学,ユニオン神学校に学び,27年帰国して中華全国キリスト教青年教会総幹事。 49年中華全国青年連合会常務委員。 52年以降,北京のアジア太平洋地域平和準備大会,ウィーンの世界平和評議会,ストックホルムの世界平和評議会,ヘルシンキの世界平和大会,スウェーデンの世界平和評議会などに中国代表として出席,59年の第2期全国人民代表大会で,「アメリカ帝国主義のキリスト教を利用した侵略活動」について発言,60年の第2期全国人民代表大会主席団団員。 64年第3期全国人民代表大会上海市代表,65年同大会常務委員会委員。主著『没有人看見過上帝』 (1943) 。

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