三色紙(読み)サンシキシ

デジタル大辞泉 「三色紙」の意味・読み・例文・類語

さん‐しきし【三色紙】

古筆で特に尊ばれている3種の色紙。伝紀貫之筆の寸松庵すんしょうあん色紙、伝小野道風筆のつぎ色紙、伝藤原行成筆のます色紙。

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精選版 日本国語大辞典 「三色紙」の意味・読み・例文・類語

さん‐しきし【三色紙】

  1. 古筆で、特に貴重とされる三種の色紙。伝小野道風筆の継(つぎ)色紙、伝紀貫之筆の寸松庵(すんしょうあん)色紙、伝藤原行成筆の升(ます)色紙。

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世界大百科事典(旧版)内の三色紙の言及

【寸松庵色紙】より

…古筆の一つ。縦横10cmほどの正方形の唐紙(からかみ)に《古今集》の中の歌各1首を書したもので,継(つぎ)色紙,升色紙とあわせて三色紙といわれる名品。ただし,色紙といっても後世のいわゆる色紙とは違い,升形両面書写の冊子本をばらし,かつ表裏剝ぎ分けたものである。…

【継色紙】より

…古来の鑑定では小野道風筆とされているが,実際は下って院政期の書であろう。寸松庵色紙,升色紙とあわせて三色紙といわれる。【田村 悦子】。…

※「三色紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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