セッティ(その他表記)seṭṭhi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セッティ」の意味・わかりやすい解説

セッティ
seṭṭhi

パーリ語で「大商人」「市民第一人者」を意味する。サンスクリット語のシュレーシュティン śreṣṭhinの転訛したもの。すでにブッダ時代 (前6~5世紀) に,ラージャグリハシュラーバスティーなどの大都市で,セッティの活躍がみられた。彼らのなかには,仏教ジャイナ教を信奉し,これらの教団に財政的援助を与えた者も多い。南インドの商人カースト「チェッティ」の名は,シュレーシュティンの転訛したもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む