上伊熊村(読み)かみいぐまむら

日本歴史地名大系 「上伊熊村」の解説

上伊熊村
かみいぐまむら

[現在地名]旭町伊熊いぐま

矢作川の支流介木けんぎ川に注ぐ伊熊川に沿い、東は下伊熊村、南は総田そうだ村・加塩かしお村、西は二井寺にいでら村・押手おしで村、北は伯母沢おばざわ村に接する。集落は小起伏面上の山麓点在。現県道笹戸―稲武線が東西に通じる。岩根森いわねもり城跡が二井寺・東加塩との境にそびえる標高五五〇メートルの山上にあり、本丸・二の丸・三の丸がある。城主名・由緒は不詳。

寛永一二年(一六三五)当時、幕府直轄地。元禄一一年(一六九八)旗本京極高金の知行地となるが、宝永六年(一七〇九)再び幕府直轄地。享保五年(一七二〇)西広瀬にしひろせ(現豊田市)に陣屋を置く旗本青山家の知行地となり明治に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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