上八ヶ新村(読み)かみはつかしんむら

日本歴史地名大系 「上八ヶ新村」の解説

上八ヶ新村
かみはつかしんむら

[現在地名]高岡市上八ヶ新・八ヶ

佐加野さがの村の西に位置し、北は答野島とうのしま村。もと小矢部おやべ川の河原を開発して成立した。出来新村・退転村記申帳によると、延宝元年(一六七三)に成立した。明暦元年(一六五五)礪波郡宮丸みやまる(現砺波市)の十村安藤次郎四郎が小矢部川西岸を新開するため用水開削を行った。その養子兵九郎が事業を受継ぎ、延宝元年礪波郡三日市みつかいち(現福岡町)に取入口を設け、射水いみず二上ふたかみ村まで約一四キロの用水を元禄二年(一六八九)に完成した。上流部は佐加野用水とよばれ、当村が村立てされた。天保一〇年(一八三九)の高物成帳(菊池家文書)では、延宝元年から同七年までの畑直新開高として一〇二石余を記し、手上高を加え一〇七石・免四ツ三歩とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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